3月に入り、断乳のご相談が増えています。
4月からの職場復帰、新生活に向けて準備をされる方が多いようですね。
さて、今回は断乳する前のご相談に多いものを、ご紹介したいと思います。
「いきなり断乳すると、子どもにとってトラウマになりませんか?」 と聞かれることがあります。
桶谷式断乳とは、母と子の関係性、母親の気持ち、子どもの発達や状況、家族の状況など、色々な事を考慮した上で、その時期をお母さんと相談しながら決めていきます。
断乳のやり方のみが先行してしまいますが、そこには「赤ちゃんから子どもへの階段を登る」という、もっと奥深いものがあるように思います。
子どもにもきちんと説明し、準備状況を確認しながら行うことは、何の前触れもない「いきなり断乳」とは大分違うのです。
これについて、桶谷認定者の故・相川公代先生が「育児通信 No142」に書かれた記事をご紹介したいと思います。
相川先生は、母親と子供が母乳育児を終える時点(断乳)から子供が青年になるまでの期間を様々な方法でモニタリングし、青年になった子どもが断乳について嫌な経験と認識している可能性が低いことを研究された方です。
~以下引用~
「断乳」の頃の子どもは発達心理学でも自立心が出てくる時期だといわれていて、子どもの行動を観ていると、自分でやろうとすることが増え、人にやってあげようとさえします。
色々なことを理解しているような行動が多く観られ、子どもに“自立したい”という欲求も出てきているのではないでしょうか。
そんな時期に親が「あなたは、もうおっぱいが無くても絶対にやっていけるよ!一緒に頑張ってみよう!」と子どもの背中をポンと押すと、子どもはやってのけます。
それが子どもを見る目を変えるのだと思います。
それができるのは、そこまでお母さんが子どもにしっかり母乳を飲ませて、お母さんと子どもの関係性がつくられてきているからだと思います。
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相川先生が言うように、断乳は決してトラウマになるようなことではなく、子どもの成長過程の一つだと思います。
断乳がお母さんと子どもの、良い機会となるようにサポートさせて頂きます。