みなさま こんにちは
季節がら母乳をやめるお話が多くなっていますが・・・
時折、母乳をやめるために薬を飲んだという方がいらっしゃいます。
その理由は、乳首が痛くて、授乳を続けられないや、母乳が出すぎてつらい。
乳腺炎が怖くてもう嫌になった。など、様々です。
そして、病院から母乳をとめるお薬をもらい、その後搾ってもらいたくてと、母乳外来にいらっしゃいます。
その時、あーすっきりした!と仰る方はあまり聞いたことがありません。
内服した後にお母さんが母乳外来に見えて仰るのは、今からまた出るようになりますか? という切ない気持ちです。
内服した後は、急激に、もしくは、徐々にホルモンの働きを止めてしまいます。
そこに、お母さんの本当の気持ちとの乖離があるように思います。
本当の気持ちは、「止めたくなるほど、乳首が痛く、辛い」ということ。そして、痛みを和らげる為の方法は他にもあります。
乳腺炎にならないように、気を付ける方法を教えてもらうこと。それがとても大切なのです。
もちろん、母乳を止める必要のある方もいらっしゃる事と思います。
しかし、薬を飲まなくても、母乳の分泌は安全に止めていけます。
出産後、または、お腹の中で赤ちゃんを亡くされた時、母乳をとめるお薬はよく処方されますが、
最近は、母乳を供養として、お供えしたいと言われる方にも対応される病院も増えてきました。
なぜなら、母乳を薬で止めても、悲しみが消えることがないのは容易に想像できます。
数日間または、四十九日までは、母乳をお供えしたいという想いで搾乳を継続し、
最後に私の所に搾ってもらう為にと、来られる方もいらっしゃいます。
その時、語られるのは、「気持ちを聞いてもらいながら、子どもにできること、してあげたかったことをやることで、気持ちの整理が少しずつ進んでいくような気がする。」
と、語っていました。
悲しみは辛さを手放していくには、時間がかかります。
心はとても矛盾していますが、感情をしっかり味わうことで、そこから解放されていきます。
悲しみ切る。お話を聞いてもらい、悲しみは悲しみのまま受けとめてもらう。
これが抜けていることが、薬一つでは解決しない根本的な要因だと私は感じています。
是非、そのお薬を飲む前に、母乳相談に足を運んでみて下さい。
内服は、そのあとのご判断でもいいのではないかと思います。
自宅でのストレスフルな時期が続いていますね。
外はこれから桜の季節。暖かくもなってきて、愛でるお散歩によい時期です。
上手にストレス発散していきたいですね。
長く自粛も続いていますが、今後どうようになるにしても、
ワンサイズ大きめのおむつや、ミルクを1ヶ月分は備蓄するなどは、普段からされておくとよいですね。
防災の視点で言うと、お水、日持ちのする食料など、非常時に持ち出すものも、もう一度見直しをしましょう。
では。