みなさま こんにちは
時折、予定日よりもずっと早く生まれた赤ちゃんとお母さんのサポートをさせて頂く機会があります。
早産で小さく生まれた赤ちゃんの場合、赤ちゃんは入院したままで、お母さんだけ先に退院することになるのですが、その場合、お母さんは3時間毎に搾乳した母乳をパックに詰めて冷凍し、その冷凍母乳を赤ちゃんのもとへ届けます。
その場にいない赤ちゃんの為に搾乳を繰り返すのは、お母さん達にとって、とても大変な作業です。
吸ってもらえる事がとても幸せなことに思えたり、逆にそれができないことをみじめに思ったりもしますが、それほどの想いをこめて搾乳した母乳は、強力に赤ちゃんを守ってくれます。
早産だったお母さんの母乳は、10ヶ月で出産したお母さんの母乳と比べて、成分が違うことがわかっています。
早産だったお母さんの母乳には、免疫系の成分や脳の成長を促す成分が、10ヶ月で出産したお母さんの母乳より、多く含まれているそうです。
つまり、早産によって小さく生まれた赤ちゃんがかかりやすい色々な病気から赤ちゃんを守り、健やかに成長が追いついていくのを助けてくれるのです。
特に腸管が未熟なために機能しなくなっていく致命的な病気に対しては、母乳が一番効果があることが分かっています。
早産の赤ちゃんにとってお母さんの母乳は、一生に関わる最高の贈り物なのです。
それがたとえ少量であっても、赤ちゃんはちゃんと全身で受け取っています。
我が子を抱っこして飲んでもらうまでの、その大変な努力を、助産師として最大限の敬意を込めて応援したいと思います。
サブタイトル
あかちゃんとお母さんのための桶谷式母乳育児相談
診療説明
ご出産おめでとうございます!
入院中、退院後の乳房マッサージや授乳指導。
また、
・あかちゃんの体重増加やミルク量
・直接授乳ができない
・乳房が腫れて痛い
・断乳
等、授乳期に関するご相談を承っております。
早めに対応させて頂くことで、改善の一助となればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
2019年7月27日土曜日
2019年6月15日土曜日
母乳ってどうやって出るようになるの?
今回は、母乳がどのように出るようになるかについてお話したいと思います。
「産んだら自然に出るものだと思っていました。」というお声や、
「出るようになるまでにこんなに苦労するなんて。。。」というお話もよく聞きます。
出産前はとくに、「まずは無事に出産すること」 が大切な時期ですから、
「産んだ後のことは産んでから・・・」という方も多いのではないかと思います。
そのような時期では、聞いていてもスルーしてしまうことも多いかもしれません。
ですが、母乳のメカニズムを知ることは、お母さんたちの母乳育児の助けになりますので、
是非この機会に少しでも知って頂けたら嬉しいです。
では、母乳とはいったいどうやって出るようになるものでしょうか。
今回は、そのしくみを簡単に書いてみたいと思います。
母乳分泌をはじめ、妊娠中にお胸が大きくなったり、張ってきたり等、
妊娠出産を通してお母さんにおこる変化には、様々なホルモンが関わっています。
その中でも、一番母乳分泌と関係が深いホルモンは「プロラクチン」です。
「プロラクチン」はお母さんの脳から分泌され、母乳を作る指令を出すホルモンです。
特に産後すぐの乳汁分泌が開始される時に必須のホルモンとされています。
「プロラクチン」の分泌は、妊娠中から徐々に始まって、お産の時がピークになり、
もしも出産後に授乳をしなかった場合、1週間で妊娠前と同じレベルに下がると言われています。
ですが、出産後に赤ちゃんがしっかりと授乳をすることによって分泌が維持されます。
しかし、授乳と授乳の間隔が長くなる等、お胸に刺激が入る回数が少なくなると、
「プロラクチン」の分泌は低下してしまいます。
授乳回数が少ないと乳汁の分泌が低下するのはこのためです。
さらに、「赤ちゃんがしっかり刺激をしてくれる」ということが重要です。
お胸が張ってくるときに、赤ちゃんが吸いやすいように柔らかくすることで循環が改善され、母乳が流れていくように支援致します。
また、刺激不足なために張ってこない場合も、搾乳、マッサージを組み合わせプロラクチンを刺激するお手伝いをし、授乳の確立を促していくことが、産後すぐのサポートです。
その後、泣いたら授乳していくという、赤ちゃん主導の授乳から、母乳分泌が確立してくると、ママと赤ちゃんの二人三脚で授乳が進むスタイルに整ってきます。
産後すぐの時期がとても大事なのは、ホルモンのしくみが一つの要因です。
とは言え、一番大変な時期であることも間違いないですよね。
昔から100日が目安というのは、色んな意味でその通りだなと思います。
そして、なんとなくの授乳リズムを整えていくことが、ちょっとしたコツかなと私は感じています。
自力で自転車をこぐことも達成感ですが、少し背中を押してもらうとぐっと進んだり、ご自分のペースをつかめることもあるかと思います。
もしも一人で悩まれている方がいらしたら、遠慮なくご相談下さい。
「産んだら自然に出るものだと思っていました。」というお声や、
「出るようになるまでにこんなに苦労するなんて。。。」というお話もよく聞きます。
出産前はとくに、「まずは無事に出産すること」 が大切な時期ですから、
「産んだ後のことは産んでから・・・」という方も多いのではないかと思います。
そのような時期では、聞いていてもスルーしてしまうことも多いかもしれません。
ですが、母乳のメカニズムを知ることは、お母さんたちの母乳育児の助けになりますので、
是非この機会に少しでも知って頂けたら嬉しいです。
では、母乳とはいったいどうやって出るようになるものでしょうか。
今回は、そのしくみを簡単に書いてみたいと思います。
母乳分泌をはじめ、妊娠中にお胸が大きくなったり、張ってきたり等、
妊娠出産を通してお母さんにおこる変化には、様々なホルモンが関わっています。
その中でも、一番母乳分泌と関係が深いホルモンは「プロラクチン」です。
「プロラクチン」はお母さんの脳から分泌され、母乳を作る指令を出すホルモンです。
特に産後すぐの乳汁分泌が開始される時に必須のホルモンとされています。
「プロラクチン」の分泌は、妊娠中から徐々に始まって、お産の時がピークになり、
もしも出産後に授乳をしなかった場合、1週間で妊娠前と同じレベルに下がると言われています。
ですが、出産後に赤ちゃんがしっかりと授乳をすることによって分泌が維持されます。
しかし、授乳と授乳の間隔が長くなる等、お胸に刺激が入る回数が少なくなると、
「プロラクチン」の分泌は低下してしまいます。
授乳回数が少ないと乳汁の分泌が低下するのはこのためです。
さらに、「赤ちゃんがしっかり刺激をしてくれる」ということが重要です。
お胸が張ってくるときに、赤ちゃんが吸いやすいように柔らかくすることで循環が改善され、母乳が流れていくように支援致します。
また、刺激不足なために張ってこない場合も、搾乳、マッサージを組み合わせプロラクチンを刺激するお手伝いをし、授乳の確立を促していくことが、産後すぐのサポートです。
その後、泣いたら授乳していくという、赤ちゃん主導の授乳から、母乳分泌が確立してくると、ママと赤ちゃんの二人三脚で授乳が進むスタイルに整ってきます。
産後すぐの時期がとても大事なのは、ホルモンのしくみが一つの要因です。
とは言え、一番大変な時期であることも間違いないですよね。
昔から100日が目安というのは、色んな意味でその通りだなと思います。
そして、なんとなくの授乳リズムを整えていくことが、ちょっとしたコツかなと私は感じています。
自力で自転車をこぐことも達成感ですが、少し背中を押してもらうとぐっと進んだり、ご自分のペースをつかめることもあるかと思います。
もしも一人で悩まれている方がいらしたら、遠慮なくご相談下さい。
2019年4月4日木曜日
4月~スケジュールについて
断乳後のケアも落ち着き、仕事復帰、入園に向けて準備の季節になりました。
断乳はお子さんにとっても、人生の節目だなぁと実感致します。
断乳に合わせて、授乳回数を減らしたり、夜間断乳をする方もいますが、お困りのことなど、断乳前にご相談頂くと、色々とお話できることもあると思いますので、ご連絡下さい。
現在のスケジュールについて
アルテミスウィメンズホスピタルでの桶谷式母乳外来は
月・火・木・土の午前中を中心に入らせてもらっています。
水曜日は三茶助産院に勤めております。
訪問ご依頼の方で、当日すぐにお伺いできない時もあり、ご迷惑をお掛け致しますが、
留守電に伝言を残して頂けたら、折り返しご連絡致します。
どうぞよろしくお願い致します。
断乳はお子さんにとっても、人生の節目だなぁと実感致します。
断乳に合わせて、授乳回数を減らしたり、夜間断乳をする方もいますが、お困りのことなど、断乳前にご相談頂くと、色々とお話できることもあると思いますので、ご連絡下さい。
現在のスケジュールについて
アルテミスウィメンズホスピタルでの桶谷式母乳外来は
月・火・木・土の午前中を中心に入らせてもらっています。
水曜日は三茶助産院に勤めております。
訪問ご依頼の方で、当日すぐにお伺いできない時もあり、ご迷惑をお掛け致しますが、
留守電に伝言を残して頂けたら、折り返しご連絡致します。
どうぞよろしくお願い致します。
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