乳腺炎・・感染性?うっ滞性?
みなさん こんにちは!
乳腺炎という言葉を赤ちゃんを産んで初めて知ったという方も多いのではないかと思います。
ご友人から、親族から、乳腺炎ってほんとに辛い。お産より辛かったとか、もう二度となりたくないとか、
色々とお話を聞いて戦々恐々としている方にもお会いします。
乳腺炎とは、うまくお胸から母乳が出ていかずに滞ってしまった時、また乳腺に炎症ができたときに起こります。
その症状は、しこり、痛み、赤みなどの症状があり、全身症状としては、発熱、関節痛、発熱前の悪寒などがあります。
溜まった状態で炎症が起きた時は、うっ滞性乳腺炎と呼び、
細菌が乳腺に感染した状態を感染性乳腺炎と呼びます。
よく、お母さん方が仰るのは、「うっ滞性の乳腺炎の時は飲ませていいけど、
感染性乳腺炎の場合は飲ませてはいけないですよね?」
という内容のご相談です。
溜まった乳汁で炎症が起きているのか、
細菌が原因で炎症が起きているのか、ということは、医師や助産師がパッと見ただけでは分からないものです。
なぜなら、見た目は同じような状況ですから。
それでも、搾ってみた患部の乳腺からでる乳汁の色、出具合、炎症が起きてからの経過時間、その他もろもろの状況を聞いてケアをしていきます。
細菌性の炎症かどうか、と決断つけるのは、乳汁を培養に出して調べるということになりますが、
1週間その結果を待っている間にどんどん悪化していきますよね。
なので、原因がなんであっても、対処は同じく、乳汁を出すということです。
まれに、うっ滞したままの状況が長く続くと、膿瘍といって、その母乳が膿のようになっていくことがあります。
細菌性だと飲ませたらいけないと思って、授乳せずにいました。というお声を聞くと、ほんとに悪化してひどくなっていることが多いです。
乳腺炎になる前に、赤ちゃんがちゃんと飲めていた場合は、継続して赤ちゃんに飲んでもらいましょう。
授乳するのも痛い、触れられるのも痛いという事も、よくよく存じ上げたうえで、書いています。
迷いに迷って調べた結果、細菌性だと思ってあげていません。という方が、少なくなることを願います。
痛い授乳を我慢するよりも、早めに近くのしっかり診てくれる助産院・母乳外来に受診できますように。
では、また!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。