みなさん こんにちは!
今日は「乳腺炎っぽい時、どのタイミングでかかるといいですか?」
というお話を書いてみたいと思います。
まず、乳腺炎とは、急に起こることが多いですが、お胸の一部分が痛くなったり、赤くなったり、しこりができたりします。
また、急に熱が出ることもあり、それに伴う悪寒とか、関節痛といった、まるでインフルエンザの時みたいな症状が出ることがあります。
だけど、喉は痛くなかったり、喉のリンパが腫れたり、鼻水出たりといった風邪症状がないことが特徴です。
そこはコロナとはちょっと違うところかなと思います。
乳腺炎の発熱はいきなりポンっと上がることもあり、びっくりすることが多いようです。
その時はご自身の体が、全身の熱を上げて、戦うモ―ドになるわけですから、身体を休める必要があります。
しかし、前回書きましたが、溜まった母乳を外に出さないといけないので、授乳もしくは搾乳を行うことが大切です。
たまに、「熱で寝込んでしまって、ずっと寝て耐えていました。」という方もいますが、
そうすると治りにくいのです。
その時、授乳をしていくことが必須ですが、痛くてできない。もしくは、飲んでくれないという時は、搾乳が必要です。
それもうまくできない。痛いところから出せないという時は、早めに受診される事をお勧めします。
乳腺炎になる原因もいろいろで、お母さん方から「詰まってしまって・・・」とご連絡をいただくことが多いです。
ですが、本当に「詰まる」という状況かどうかは、拝見して搾ってみないと分からないなと思います。
実際にカルシウムのような石のようなものが詰まっていることもありますし、母乳が出る乳腺が腫れて母乳が出にくくなっている場合や、
炎症でたまっている乳腺が硬くなって、つまってないけど母乳が出にくくなっている場合も
あります。
ですので、もちろん、飲んでもらって治る場合もあれば、時間をかけても治らない場合もあるのです。
その適切な判断をするために、乳腺炎の判断基準も出されています。
その判断基準の中では、症状が出てから、24時間、48時間、72時間という枠組みで書かれています。
私自身の経験からも、お母さんのお話で発症してからの時間経過が長いほど、私も慎重になりますし、改善するまでの時間がかかる印象も印象もあります。
乳腺炎時は「とにかく、飲ませましょう。」とよく言われますし、ネットにも書いてありますが、改善しない時は、早めに診てもらうことが一番です。
特に何時間以内ということではありませんが、明日が休日だとか、夜になってしまう前にとか、その状況に応じて動かれると良いかと思います。
先日、土曜日に母乳外来を担当していた時、お昼前に詰まってしまったというお母さんからお電話があり、
「1,2時間前から詰まって、明日は病院がお休みだし、今日診てもらいたい。」というご連絡がありました。
病院は午前中のみでしたが、私も拝見できる時間があったので今すぐ来てください。
とお伝えしたことがありました。
お母さんは駆け込みで来院され恐縮されていましたが、私の内心は「早く来てくれて良かったぁ。私もやりやすいし、ありがたい。」と思っていました。
長引くほど、こじれる場合があったり、経過が長くなるので、お母さんが結局つらくなるということがあります。
それは、私も胸が痛いですし、手技をするのも大変になります。
お受けできない時は、その旨お伝えして、他のしっかりと乳腺炎を診てくださる乳腺外科クリニックの受診をすすめたり、対処法をお伝えしたりしています。
どうぞ一人で抱えず、近隣母乳外来、病院、クリニック、助産院へご連絡ください。
ちなみに、土曜日に駆け込まれたお母さんは、乳房マッサージと搾乳で溜まった母乳を取り除き、しこりはまだ残りましたが、
炎症部分の乳管から母乳がじわじわと出ていること、しこりの痛みが軽くなったことを確認し、ご自分で授乳ができそうなレベルの痛みになり、
お薬処方は必要なく帰宅されました。 良かったです^^。私もホッとして仕事を終えました。
常々思いますが、ご自分が信頼できるところを見つけておかれるのは、備えとしても有効なのではないかなと思います。
長くなりましたm(_ _)m ではでは。