よく支援を求められることの一つが、保護器を外したいという事です。
保護器を入院中に勧められて使い始める方もおられると思います。
保護器を用いる際は、上手に吸えないから使い始めるということがほとんどです。
まれに乳頭の痛みがあるからと使用する方もいますが、乳頭痛のケアはまた別の所で書きたいと思います。
基本的に赤ちゃんが吸えるようになるまでの移行期間というイメージです。
☆分泌を止めない事☆
お母さんのおっぱいを飲もうとした時、全く出ていないとなかなか吸い付こうという意欲が起きにくいものです。
(例外の赤ちゃんもいますが^^)
ですので、まず大事なのは、分泌をとめないこと。です。
もともと持って生まれた吸い付く反射で飲もうとする姿も見られますが、
吸っても吸ってもなかなか出てこないと、赤ちゃんは力尽きちゃったり、
泣いて仰け反ったりすることも見られるようになるからです。
たまに、どうしてこんなに良いおっぱいで、保護器を使っているのかしら。。。と思う事もあります。
私が拝見する時は、もうすでにお胸の張りが落ち着いていたり、浮腫みが引いたりしていることが多いので、
そう感じるのだと思いますが、保護器を外すタイミングというのもとても大切で、
できるだけ早く外してあげる方が良いです。
生まれて間もない時期は、しっかり起きて吸うということができなかったり、
お胸が張って硬くなると、赤ちゃんの力ではとても吸いにくくなっている場合もあります。
お胸は数日でどんどん変化していきます。
数日経過すると、胸の張りがなくなり、赤ちゃんもしっかり量を飲みたがるようになって、
意外にも保護器いらなかったね。というケースもあります。
その胸の状態にあわせて修正していくことが、よりスムーズな支援に繋がると思います。
☆抱き方と含ませ方のテクニック☆
また、抱き方含ませ方は、ここでもかなり重要な要素になります。
ちゃんと吸えなかった場合、赤ちゃんのお口がおっぱいにちゃんとフィットするかどうかの練習もできないまま退院することも多いです。
そのやり方コツを習得すると、数日で吸えるようになる場合もあります。
☆赤ちゃんの出生体重☆
次に赤ちゃんが生まれた時の体重も左右される要因かと思います。
体重が2キロ代の赤ちゃんと3キロ代の赤ちゃんだと、体格も全然違うし、口の大きさ、吸う力の強さも全然異なります。
もちろん3キロ代に赤ちゃんの方が全てにおいて力強いです。
考慮するべき大切な要素になるかと思います。
☆無理強いをしない☆
赤ちゃんが今まで吸っていたシリコンの保護器、哺乳瓶から、お母さんのおっぱいの感触に
移行する時というのは、この感触何だろうと不思議な感じでなめている子もいれば、
びっくりして仰け反る子もいます。
なだめながらゆっくり慣れることも一つ。吸い方を教えてあげて、
「あっ!ここからミルク出るんだ!」と気づくと、あのぐずりは何だったのかと思うほど、あっけなく吸う赤ちゃんもいます。
ですが、無理強いをし過ぎると、胸に抱っこしただけで、泣くようになる子もいます。
赤ちゃんにもちゃんと意志があって、感じているんだなと思う瞬間でもあります。
もし、抱っこするだけで泣くような様子が見られるようなら、
まず「お母さんの胸の上は気持ちいいい場所だよ。安心する場所はここだよ。」と、教えてあげることからスタートです。
吸えない状態の時に無理をするのは避けましょう。
適切な時期を待つという事も一つの方法ですからね。
焦らず、良い時期に外してあげたいものです^^
ではまた。
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