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あかちゃんとお母さんのための桶谷式母乳育児相談

診療説明


ご出産おめでとうございます!

入院中、退院後の乳房マッサージや授乳指導。
また、
  ・あかちゃんの体重増加やミルク量
  ・直接授乳ができない
  ・乳房が腫れて痛い
  ・断乳

等、授乳期に関するご相談を承っております。

早めに対応させて頂くことで、改善の一助となればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。






2024年10月8日火曜日

乳腺炎・・・感染性?うっ滞性?

 乳腺炎・・感染性?うっ滞性?


みなさん こんにちは!

乳腺炎という言葉を赤ちゃんを産んで初めて知ったという方も多いのではないかと思います。


ご友人から、親族から、乳腺炎ってほんとに辛い。お産より辛かったとか、もう二度となりたくないとか、

色々とお話を聞いて戦々恐々としている方にもお会いします。


乳腺炎とは、うまくお胸から母乳が出ていかずに滞ってしまった時、また乳腺に炎症ができたときに起こります。

その症状は、しこり、痛み、赤みなどの症状があり、全身症状としては、発熱、関節痛、発熱前の悪寒などがあります。


溜まった状態で炎症が起きた時は、うっ滞性乳腺炎と呼び、

細菌が乳腺に感染した状態を感染性乳腺炎と呼びます。


よく、お母さん方が仰るのは、「うっ滞性の乳腺炎の時は飲ませていいけど、

感染性乳腺炎の場合は飲ませてはいけないですよね?」


という内容のご相談です。



溜まった乳汁で炎症が起きているのか、

細菌が原因で炎症が起きているのか、ということは、医師や助産師がパッと見ただけでは分からないものです。


なぜなら、見た目は同じような状況ですから。


それでも、搾ってみた患部の乳腺からでる乳汁の色、出具合、炎症が起きてからの経過時間、その他もろもろの状況を聞いてケアをしていきます。


細菌性の炎症かどうか、と決断つけるのは、乳汁を培養に出して調べるということになりますが、

1週間その結果を待っている間にどんどん悪化していきますよね。


なので、原因がなんであっても、対処は同じく、乳汁を出すということです。

まれに、うっ滞したままの状況が長く続くと、膿瘍といって、その母乳が膿のようになっていくことがあります。

細菌性だと飲ませたらいけないと思って、授乳せずにいました。というお声を聞くと、ほんとに悪化してひどくなっていることが多いです。


乳腺炎になる前に、赤ちゃんがちゃんと飲めていた場合は、継続して赤ちゃんに飲んでもらいましょう。

授乳するのも痛い、触れられるのも痛いという事も、よくよく存じ上げたうえで、書いています。


迷いに迷って調べた結果、細菌性だと思ってあげていません。という方が、少なくなることを願います。


痛い授乳を我慢するよりも、早めに近くのしっかり診てくれる助産院・母乳外来に受診できますように。

では、また!



夜間授乳のリズム

みなさん こんにちは!

今日は、よくご質問いただく、

「月齢とともに、授乳回数は少なくなっていくもの」

という事について、お話をしたいと思います。


何が正解なんだろうと、色々と調べて困っておられる方も多いです。


生まれてすぐのころ、赤ちゃんは胃も小さく、食事は母乳だけの状態ですね。

その1回の授乳にしっかりと飲んでくれると、だいたい3時間毎に泣いて、授乳を求めます。

そして、体重がしっかりと上がってきて、4キロ、5キロと大きくなると

しだいに、夜の授乳の間隔が伸びてきます。というのは、赤ちゃん自身に眠れる力もついてきて、3時間で授乳をしなくても眠れるようになってきます。


しかしです。

それとともに、長時間授乳間隔があくことによって起こる乳腺炎のリスクや、

分泌が夜間ずっと乳房の中に停滞したことで起こる分泌量低下なども起こることがあります。


「3.4か月健診などで、夜もまだ授乳してるんですか?と言われました。」


というお声を聞くこともありますが、お胸の状態によっては、そして、赤ちゃんの授乳量によっては、夜間の授乳が必要なこともあります。


〇カ月になったら、授乳を少なくしないといけない。というルールはありません。


すべて、我が子はどうなかの、自分の胸の状態はどうなのか・・・


そこに答えがあります。

月齢だから、この体重だから、ではなく、

しっかりと、お胸の状態を、赤ちゃんの状態を見てもらえる

母乳外来、助産院でご相談ください。


ではまた!


2024年3月20日水曜日

D-MER(不快性射乳反射)について

 授乳によるおこる不快感情


D-MER (ディーマー) という言葉を聞いたことがあるという人も増えてきました。


これは授乳時にお母さんが感じる不快な感情のことです。


イライラしたり、気持ち悪くなったり、気分が落ち込んだりします。


母親なのに、どうしてこんな気持ちになるのかと、自分を責めてしまわれる方もおられます。


ですが、これは、ホルモンの変動が原因と言われています。この不快な感情の揺れが

全員に起こるわけではなく、ある研究では出産女性の9%とも言われています。


また、何人かのD-MER と思われる方にもお会いしてきましたが、


その症状の程度は個人差があります。


体が震えるほど強い不快感の方や、ちょっと気を紛らわせたら治まってくる方、

我慢できるけど、なんとなく嫌な気持ちになる方など。。。



それって、どんな時になるかというと、授乳を始めると、授乳に関係するホルモンが上がったり下がったりするのですが、

それに合わせて起こります。


ですが、毎度毎度そんな不快な気持ちになると、授乳していない時でも、

「あぁ嫌だな。。。また授乳時間がくるわ。」と思ってしまうのも当然です。


それがいつまで続くのか、終わりがあるなら頑張れるという方もおられるかもしれませんが、

継続期間も人それぞれで、3か月程度で感じなくなる方も多いのですが、卒乳までずっと続くという方もおられます。


それはちょっときついですよね。


どのようにやっていきたいかを家族と相談し、専門家に相談してみることもお勧めします。


また、傷ができて授乳ができない場合や、うまく授乳ができない場合、

気持ちが落ちて、やりたくなくなることもあります。


周りに相談すると、それってD-MERじゃない?と言われ、そうなんだと思い込んでいたら、

傷が治ったら気持ちも上がってきた。とか、授乳がうまくいったら、不快でも嫌でもなく落ち着いた。とか。

別の理由のこともあります。


そして、授乳が辛いだけだと思ってたけど、実はほんとにメンタルまで落ちてきて、眠れなくなったり、

何もしなくても涙が出て来たりと、不安定になっていることもあるかもしれません。


産後はホルモンの影響もあり揺れ動くものです。

そして、「もともと心配性なんです。」と仰る方もおられますが、

小さな赤ちゃんと一緒の生活というのは、神経を使いますし、気づかれして当然の時期です。


ちょっとしたことだと思っても、日常が多忙すぎても、周りと繋がる。相談する

ということを、優先事項の上に持ってきていいことと、意識しておいてください。


専門家にしっかりと相談されるのが、一番早いのではないかと思います^^


安心の日々を送れますように。

2024年1月21日日曜日

オンラインメンタルコーチング

 久しぶりの投稿になってしまいましたm(__)m

ここ数年、力を入れたいことがあり、そちらに注力していたので、ブログがおろそかになっていました。すみません・・・。

助産師として仕事をしてきた経験に加え、ずっと幼いころから考えていたことがあります。

それは、家庭、家族という環境についてです。

家族の関係性が、一人の人を形成する上でとても大きいことを感じています。ご自分の家庭を創っていく時、メンタルを整え、作りたい家庭、なりたい自分に一歩ずつなっていく。その過程はとてもすばらしく意義あることだなと思います。

スポーツ界では、メンタルコーチについてもらって心を整え、日々のコツコツした努力ができたり、集中力が発揮できたり、願う方向に努力できることをサポートし、味方となる存在のことです。

また、経営者や、ビジネスマンも自分の持てるパフォーマンスを最大限に発揮するため、メンタルのメンテナンスを継続していることは一つのステータスでもあります。

 今まで助産師として仕事したきたことを生かし、日常生活の中でメンタルを整え、自分がありのままで生きやすくなる、その伴走をさせてもらうのが私が提供するオンラインメンタルコーチングです。

今後ブログやインスタを通して発信していきたいと思います。


 では、メンタルケアにおいて、最初にお伝えしたいのは、ママ自身が無理をしないこと。そして、いろんな助けをたくさん求めていいことということです。

子育てには、どんな事にもかえがたい喜びと同時に、赤ちゃんの都合を優先したり守ってあげたりしないといけないことも多いですよね。

なにせ人の子は未熟で生まれてくるので、どうしても守ってあげることが必要なのです。

それゆえに、子育てには不安があって当然、責任の重圧を感じることがあって当然なのです。ただ、それを一人で担おうと思わないでくださいね。

どうしてもママさんが赤ちゃんと一緒にいる時間が長いので、責任を担いがちになってしまいますが、ご主人と分け合うことをご自分に許してあげてほしいのです。私がやらなきゃと思わず、多様なサービスを使ってください。

それがご家庭が安定・安心することに繋がります。

私がやった方が早いとか、安心する、任せられないといった思いになられる方もいらっしゃるかと思います。

そこのバランスをとっていけるといですよね。そのあたりの話も少しずつ書いていきます。

家庭が安心する場所であること、それが私が一番願うことであり、そのためにママが楽になれることがとても大切なことです。