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あかちゃんとお母さんのための桶谷式母乳育児相談

診療説明


ご出産おめでとうございます!

入院中、退院後の乳房マッサージや授乳指導。
また、
  ・あかちゃんの体重増加やミルク量
  ・直接授乳ができない
  ・乳房が腫れて痛い
  ・断乳

等、授乳期に関するご相談を承っております。

早めに対応させて頂くことで、改善の一助となればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。






2021年10月13日水曜日

体重計について思うこと

 こんにちは

緊急事態もあけ、みなさんも少しずつ動き始め、おじいちゃんおばあちゃんが会いに来られたり、お友達と会う機会をつくったりというお話をお聞きします。待ちに待った時ですね~。


このまま落ち着いてくれるといいなと思うこの頃です。

さて、ベビースケール(体重計)のレンタルについて。

今はなかなか外に出られないので、レンタルや購入されたりする方もおみかけします。

一つの目安として活用するにはとても便利なツールですが、その数字が逆に心配になることもありますね。


おしっこ1回、うんち1回でると体重が減るし、授乳やミルクで体重はグッと増えます。最初に2,3ヶ月までは、平均して20~30g/日増えていきますが、そこに当てはまらないとミルクを足して調整したくなったりしますが、そこは注意が必要です。


体重計の数字を見てミルクの増減を決めると、適量とはちょっと違う様子になってくるので気をつけてくださいね。

大事なのは、体重増加だけでなく、赤ちゃんの様子、お母さんの母乳の量など全体を見ることです。

母乳はよく出ているのに、抱っこで安心したいだけだったかもしれないし、うんちしてスッキリしたいだけだったかもしれないのに・・・ということもあります。

体重計は上手に使いましょう^^ 体重計がすべてではないです。というお話でした。


2021年7月24日土曜日

乳がんについて

 

みなさま こんにちは。


今回は、乳がんについて書いていきます。


今やがん治療において、早期発見早期治療は当たり前になってきました。しかし、日本ではこの30年間に乳癌の患者さんは3倍に増えています。


ちょっと前まで、16人に1人が乳がんと言われていましたが、現在では11人に1人がなる、女性にとって、かなり身近な病気となりました。



今回は母乳育児に関連して、乳がんってなんでなるの?どうやって発見して治療するの?どうやって予防したらいいの?


ということについて、お話したいと思います。



私たちの身体は毎日60兆の細胞が生まれ変わり命を頂いているのですが、その過程で毎日5000個のがん細胞が生まれては、免疫細胞に


やっつけてもらう・・・を繰り返していることが知られています。


この時、がん細胞の方が免疫より勝ってしまうと、がん細胞は増殖し、徐々に大きく進行していきます。


そのため、大腸がんや胃がんなどは、老化が進んでいくと免疫力も弱くなるため、年齢と共に増えていきます。


しかし、乳がんは例外で、40代が一番多く、閉経に向けて減っていくのですが、60代でまた再度乳がんの方が増えるという特徴があります。



乳がんについては、エストロゲンという女性ホルモンが関与しています。


そのため乳がんについては、閉経前では40代が一番乳がん患者さんが多くなるという統計が出ています。


このエストロゲンというホルモンは乳房を発育させることもしますし、できてしまったがん細胞を成長させることもします。


授乳期間は、エストロゲンが抑制されて高値にならないので、皆さんの中には生理がこなかった方もいるのではないでしょうか。


そのため、授乳期間が長いほど、閉経前の女性が乳がんにかかる率は低くなると言われています。




数十年前の日本では、女性が閉経すると、エストロゲンが下がってきて、乳がんになる方は減ってきていました。


しかし、現在、閉経後であっても、60歳ごろを目安に乳がん患者さんはもう一山増えています。


それは、コレステロールや肥満との関係があるようです。


肥満は乳がんにとっても大敵なのですね。


そもそも、乳がんにはタイプがあります。


カメのようにがん細胞がゆっくりと徐々に増えてくるタイプと、アッという間に成長増殖するうさぎさんタイプ。


ゆっくり増えるカメさんタイプは何年もかけて1cmの大きさになりますが、うさぎさんタイプは何倍ものスピードで成長します。


しかし、がんのタイプは、見た目では分からず、細胞を検査するまでは分かりません。


去年なかったのに、今年発覚した。という場合も、実は小さな小さながんが徐々に育っていて、


検診で指摘されるような大きさになって、初めてひっかかるという場合もあります。


このように検査で分かる状況になるまでには、時間を要するのです。



乳がんのひろがりはしばしば、”たんぽぽ”に例えられます。


たんぽぽの種が飛ばないうちに発見し摘み取ったり、仮に飛んだとしても、


その種が着地して芽を出さないようにするということが乳がん治療です。乳がんの転移がその時になかったとしても、


飛んだ種が何年か経って別の場所に表れるということもあります。


そのために、放射線治療や、抗がん剤治療を、飛んだ種が着地して芽を出さないために行います。そして、お薬は


乳がんのタイプを見て適合する薬を選んで投与していくことになります。




では、予防についてですが、現在、乳がんは「生活習慣病」として認識されてきています。


こうお話すると、「女性ホルモンの影響じゃないの?」と思われた方、多いと思います。。


女性ホルモンと深い関わりがあることは間違いありません。


しかし、さきほどお話したように、閉経後にも乳がんが増えてきています。


その原因は肥満が関係しているとお話しました。




肥満は、コレステロール値を高くし、コレステロールは酵素などを介して、エストロゲン値をあげてしまう働きがあります。


そのため、バランスのいい食事をし体重管理をすることの重要性が今取り上げられています。


また、タバコやアルコールの飲みすぎもリスクを上げてしまうことや、


夜間に光を浴びているお仕事、つまり、夜に仕事をしたり、携帯、パソコンを見ることがある場合、がんのリスクが上昇しています。


そして、適度な運動を生活に取り入れていくだけで、全てのがん死亡率は下がると言われています。



サプリメントはがんを治療するということは聞きませんが、唯一、ビタミンDが効果があるというのが、今研究で分かっています。


ビタミンDはイワシやサンマなどの魚介や干し椎茸、きのこ類に多く含まれるものですが、


これが欠乏すると、がんの死亡率は1.7倍、逆に十分に取り入れていると、0.58倍になるという研究が発表されました。


そして、ビタミンDを効率よく吸収するには、日光浴がとても有効です。


ですので、過度に紫外線をブロックするというのはがんにも影響すると言われています。


お子さんにも適度な紫外線、外遊び、ビタミンDはとっても大切なことのようです。




これって、メタボリックなどの生活習慣病に言われていることと、一緒ですよね。


結局、「規則正しく、バランスよく食べて、運動する。」

ということにつきます。


しかし、これがなかなかできないんですよね。^^;


世界一睡眠時間が短く多忙な日本のお母さんは、そりゃ難しいでしょーと思ってしまいます。



お互いにできる範囲、健康を崩してからではなく、日常生活のバランスを調整していきたいものです。




もし、職場を離れて何年も検診に行ってなかったり、しこりとか自覚症状がないから行った事ないなという方は、


検診のパンフレットをもらうだけでも近隣の乳腺クリニックを覗いてみて下さい。


断乳後、乳がんのセルフチェックのやり方をお話したりしますが、


ネットでも簡単に探せますので、どうぞ定期的にやってみて下さい。



最後に、絵本を1冊ご紹介して終わります。


「ママはかいぞく」 カリーヌ・シュリュグ著 光文社


この本はママがお宝を捜しに海賊になって、仲間と船で旅をするというお話。


その船のなまえは、「カニなんてへっちゃら」号。


(がん=cancerとは蟹のこと。大昔:ヒポクラテス時代、がんが蟹のように見えたことから、cancerは蟹。そう呼ばれました。)


バンダナを頭に巻いて、海賊仲間とたからを捜すママ。


旅から帰ると、ママは いつもとても疲れているみたい。食欲がないことも。。。




小さなお子さんに、がん治療と戦うママのこと、ママ友のこと、絵本としてお話する。おすすめの1冊です。

ではでは。