サブタイトル

あかちゃんとお母さんのための桶谷式母乳育児相談

診療説明


ご出産おめでとうございます!

入院中、退院後の乳房マッサージや授乳指導。
また、
  ・あかちゃんの体重増加やミルク量
  ・直接授乳ができない
  ・乳房が腫れて痛い
  ・断乳

等、授乳期に関するご相談を承っております。

早めに対応させて頂くことで、改善の一助となればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。






2022年3月25日金曜日

 春ですね。桜もほころぶ姿に散歩の楽しみも増えました。


そして、この時期は卒乳・断乳シーズンでもありますね。

保育園に入園するためにおっぱい卒業する方も多くいらっしゃいます。


少しずつ成長するお子さんが頼もしくもあり、少し寂しくもある卒乳シーズンです。

3月はご相談も多く、寝かしつけなどで苦労されてる方もいらっしゃいますね。


慣らし保育期間を使って、上手に行っていきましょう。


まずは生活リズムがまだできてないという方は、そこからスタートです。


起きる時間、寝る時間など整えていけるようにサポートしていきます。


授乳リズムをつくっていくことをいつもお話させて頂きますが、

それは離乳食のリズムとも関係していきます。


お子さんの生活習慣にもかかわってくることですね。


生まれてからのお家の習慣が、お子さんの習慣となっていきますので、ご家族の協力も関係してくるかと思いますが、

お子さんのリズムを作っていくことを機会に、ご家族も健康習慣が整えられていけると

とてもいいなと思います。


良い機会となりますよう、サポートさせて頂きます。

お気軽にご相談だけでもおいで下さい。

ではまた。

2022年2月14日月曜日

白斑について


よく乳首の先に白い点のようなものがあって、そこが痛いんです。調べると白斑(はくはん)って

出てきて、頻繁に飲ませるとなくなるって書いてあるので・・・


というお話、とってもよく聞きます。


まず、それがほんとに白斑なのかという判断がとても大事です。

乳口炎といって、炎症が起こっている場合や、腫れている場合、頻繁に授乳することで逆効果になることもあります。


まずは、引っ張って飲まれていたり、ずっと長い時間つぶしながら飲んでいないか。

抱き方含ませ方をしっかり見ていくことが必要です。


乳頭を痛める飲ませ方をしないように、痛くない飲ませ方を知っておくことはとても重要なことです。


そのうえで、保護クリームを塗ったり、硬くなった乳頭をたっぷり保湿して保護してあげましょう。


その際、サランラップを乳頭に張ることは必要ないです。水分で群れて余計に皮膚を弱めることになります。


「唯一母乳が出てくる出口だから、ここを痛めないように使うこと。それが世界一大事だよ。」と教えられてきました。


頻繁に飲ませたら治るというのは、注意が必要です。「痛めないこと」を付け加えたいと思います。


ではでは。

2022年2月8日火曜日

母乳とミルクの混合で育てたい

今日は「混合で育てたいです。」という意向のお母さんたちのお話を書いてみたいと思います。


「出かける時に、預けられるように、母乳とミルクの混合で育てたいんです。」というお声をよく耳にします。


ネットに書いてあったり、子育てママのお話や一人目の体験をもとに、混合ご希望の方が多くなっているんですね。


よくよくお母さん方から、「混合」の意味を聞いていくと、「夜はミルクで昼間は母乳で育てたいです。」という希望や、


逆に、「夜は母乳だけで寝てほしくて、寝る前だけ1回ミルクを足したい。」とか、


「保育園に入る時にミルクが飲めるようにしてあげたい。」など、本当にご家庭によって様々なご希望があります。



多様な生活を送る時代ですので、ニーズも多様化していることを実感しています。


どんな母乳育児をしたいかというのは、どうやったら母乳が出るようになって、どうやったら出なくなるのか。


というしくみを理解しておくことが一番大切です。


それを知ることで、自分の望む母乳育児と照らし合わせて考えられるのではないでしょうか。


一日の母乳とミルクの割合をどうしたいのか、という事を考える時、いつまで母乳育児を続けたいか。ということも


合わせて考えておくことが必要です。


母乳の出方は、授乳間隔がぐっとあいたり、授乳回数が減ると、徐々に分泌が少なくなるというしくみになっています。


特に、最初のスタートがとても大切で、立ち上がりが重要です。


何しろホルモンで母乳は左右されます。


その後は、どれだけ母乳がお胸から取り除けたのかという事が、母乳分泌と深く関わってきます。


訪問の際に、それぞれのニーズに合うやり方や、いつまで続けたいというご希望に沿ったお話ができたらと思います。


そして、早い時期にやり方やしくみを知れば知るほど、ご自分のホルモンを味方につけていけます^^

それから、母乳だけしか飲まないと大変と思う方も多いですが、母乳だけがほんとに楽だと思う方もおられます。

そして、母乳が楽なのは分かっているんだけど、生活を回すためにはミルクを飲んでもらわないと困る

というお声もありますよね。



どれが正解という事はありません。


お母さん方が望んでいた事と、現実のやり方が違ったのか!という事がなるべく少なくなるように、なればいいなと思います!


まずは知ることが最初です^^


「産んだら出ると思ってた~。」というお声や、「お産より苦労するとは・・・」というお声、また、「何の苦労もなかったです。」

というお話の中にあるお気持ちに寄り添いつつ、今日も拝見しています。



ではでは。


2022年2月7日月曜日

保護器の外し方

よく支援を求められることの一つが、保護器を外したいという事です。


保護器を入院中に勧められて使い始める方もおられると思います。


保護器を用いる際は、上手に吸えないから使い始めるということがほとんどです。

まれに乳頭の痛みがあるからと使用する方もいますが、乳頭痛のケアはまた別の所で書きたいと思います。


基本的に赤ちゃんが吸えるようになるまでの移行期間というイメージです。


☆分泌を止めない事☆


お母さんのおっぱいを飲もうとした時、全く出ていないとなかなか吸い付こうという意欲が起きにくいものです。

(例外の赤ちゃんもいますが^^)


ですので、まず大事なのは、分泌をとめないこと。です。


もともと持って生まれた吸い付く反射で飲もうとする姿も見られますが、

吸っても吸ってもなかなか出てこないと、赤ちゃんは力尽きちゃったり、

泣いて仰け反ったりすることも見られるようになるからです。



たまに、どうしてこんなに良いおっぱいで、保護器を使っているのかしら。。。と思う事もあります。

私が拝見する時は、もうすでにお胸の張りが落ち着いていたり、浮腫みが引いたりしていることが多いので、

そう感じるのだと思いますが、保護器を外すタイミングというのもとても大切で、

できるだけ早く外してあげる方が良いです。


生まれて間もない時期は、しっかり起きて吸うということができなかったり、

お胸が張って硬くなると、赤ちゃんの力ではとても吸いにくくなっている場合もあります。

お胸は数日でどんどん変化していきます。




数日経過すると、胸の張りがなくなり、赤ちゃんもしっかり量を飲みたがるようになって、

意外にも保護器いらなかったね。というケースもあります。

その胸の状態にあわせて修正していくことが、よりスムーズな支援に繋がると思います。


☆抱き方と含ませ方のテクニック☆


また、抱き方含ませ方は、ここでもかなり重要な要素になります。

ちゃんと吸えなかった場合、赤ちゃんのお口がおっぱいにちゃんとフィットするかどうかの練習もできないまま退院することも多いです。


そのやり方コツを習得すると、数日で吸えるようになる場合もあります。


☆赤ちゃんの出生体重☆


次に赤ちゃんが生まれた時の体重も左右される要因かと思います。

体重が2キロ代の赤ちゃんと3キロ代の赤ちゃんだと、体格も全然違うし、口の大きさ、吸う力の強さも全然異なります。

もちろん3キロ代に赤ちゃんの方が全てにおいて力強いです。

考慮するべき大切な要素になるかと思います。


☆無理強いをしない☆


赤ちゃんが今まで吸っていたシリコンの保護器、哺乳瓶から、お母さんのおっぱいの感触に

移行する時というのは、この感触何だろうと不思議な感じでなめている子もいれば、

びっくりして仰け反る子もいます。


なだめながらゆっくり慣れることも一つ。吸い方を教えてあげて、

「あっ!ここからミルク出るんだ!」と気づくと、あのぐずりは何だったのかと思うほど、あっけなく吸う赤ちゃんもいます。


ですが、無理強いをし過ぎると、胸に抱っこしただけで、泣くようになる子もいます。

赤ちゃんにもちゃんと意志があって、感じているんだなと思う瞬間でもあります。


もし、抱っこするだけで泣くような様子が見られるようなら、

まず「お母さんの胸の上は気持ちいいい場所だよ。安心する場所はここだよ。」と、教えてあげることからスタートです。


吸えない状態の時に無理をするのは避けましょう。


適切な時期を待つという事も一つの方法ですからね。

焦らず、良い時期に外してあげたいものです^^


ではまた。


2022年2月5日土曜日

助産院移転のクラウドファンディングのお願い(2月末まで)

 今日は、中野区のアウトリーチでお世話になっているしらさぎふれあい助産院の移転についてです。

助産院の移転ご協力のお願い


↑今月末までの応援依頼です。



お母さんと赤ちゃんが尊重される幸せなお産を目指して移転をすることになり、みなさまのご協力を募っています。


産後の日帰りデイケアは1ヶ月500人待ちという大人気の助産院です。


産後の不安な時期を過ごせる場所が一つでも多く作られ、お母さんと赤ちゃんが安心できるところを

増やしていくことは、現代においてとても重要なことだと痛感しています。


孤立を減らし、いい循環を母子関係から、家庭から作っていくこと、

それは助産師が担っていると私は思います。


パワフルな木村院長のプロフィールを読むだけでも、元気になれるのではないかと思います^^


またお近くの方は是非チェックしてみてください。

こんな場所があるんだと知っておくことは安心につながります。



ではでは。


2022年2月3日木曜日

直接母乳を飲めない時は保護器?

母乳外来で保護器を外したいというご相談で見える方がおられます。


保護器(シールド)とは、哺乳瓶の乳首のようなカバーを乳頭にかぶせて

使うものです。


赤ちゃんが吸いやすいようにと使用を勧められて使っていた、もしくは、使用している方もおられるかと思います。


赤ちゃんが母乳をしっかり飲みとれるためには、舌の上に乳首が乗って、しっかりと吸えることが必要になります。


そのため、お口が小さかったり、乳首が短くて、うまく吸えないときなどは、使ってみましょうとなる場合があります。



その時、注意したいことを書いておきます。


☆できるだけ早く外せるようにしましょう。


☆分泌がよい方は乳腺炎に注意しましょう。


☆分泌が上がってこない方は搾乳を平行してみましょう。


あくまでも補助的に使うものなので、赤ちゃんに直接飲んでもらう方がしっかりとした刺激が入ります。


そうすると、分泌が上がってくるという好循環がおきてくるわけです。


また、保護器を使用して吸引圧をかけても、うまく飲めていない乳腺がある場合、母乳が溜まったままになってしまうことがあります。

それは以前にもお話しましたが、乳腺炎のリスクが高くなることにもつながります。


そして、シリコンを介して授乳をすることで、あまり吸われている実感がないなぁという場合は、搾乳をしておく方が良いと思います。刺激が減ってしまうことを防ぐためです。


保護器を外す方法はまた次回に書いてみたいと思います。

ではでは。

2022年2月2日水曜日

乳腺炎の時、どのタイミングで受診する?

みなさん こんにちは! 

今日は「乳腺炎っぽい時、どのタイミングでかかるといいですか?」


というお話を書いてみたいと思います。


まず、乳腺炎とは、急に起こることが多いですが、お胸の一部分が痛くなったり、赤くなったり、しこりができたりします。

また、急に熱が出ることもあり、それに伴う悪寒とか、関節痛といった、まるでインフルエンザの時みたいな症状が出ることがあります。


だけど、喉は痛くなかったり、喉のリンパが腫れたり、鼻水出たりといった風邪症状がないことが特徴です。


そこはコロナとはちょっと違うところかなと思います。


乳腺炎の発熱はいきなりポンっと上がることもあり、びっくりすることが多いようです。


その時はご自身の体が、全身の熱を上げて、戦うモ―ドになるわけですから、身体を休める必要があります。


しかし、前回書きましたが、溜まった母乳を外に出さないといけないので、授乳もしくは搾乳を行うことが大切です。


たまに、「熱で寝込んでしまって、ずっと寝て耐えていました。」という方もいますが、


そうすると治りにくいのです。


その時、授乳をしていくことが必須ですが、痛くてできない。もしくは、飲んでくれないという時は、搾乳が必要です。


それもうまくできない。痛いところから出せないという時は、早めに受診される事をお勧めします。


乳腺炎になる原因もいろいろで、お母さん方から「詰まってしまって・・・」とご連絡をいただくことが多いです。


ですが、本当に「詰まる」という状況かどうかは、拝見して搾ってみないと分からないなと思います。


実際にカルシウムのような石のようなものが詰まっていることもありますし、母乳が出る乳腺が腫れて母乳が出にくくなっている場合や、

炎症でたまっている乳腺が硬くなって、つまってないけど母乳が出にくくなっている場合も

あります。


ですので、もちろん、飲んでもらって治る場合もあれば、時間をかけても治らない場合もあるのです。


その適切な判断をするために、乳腺炎の判断基準も出されています。


その判断基準の中では、症状が出てから、24時間、48時間、72時間という枠組みで書かれています。


私自身の経験からも、お母さんのお話で発症してからの時間経過が長いほど、私も慎重になりますし、改善するまでの時間がかかる印象も印象もあります。



乳腺炎時は「とにかく、飲ませましょう。」とよく言われますし、ネットにも書いてありますが、改善しない時は、早めに診てもらうことが一番です。


特に何時間以内ということではありませんが、明日が休日だとか、夜になってしまう前にとか、その状況に応じて動かれると良いかと思います。


先日、土曜日に母乳外来を担当していた時、お昼前に詰まってしまったというお母さんからお電話があり、


「1,2時間前から詰まって、明日は病院がお休みだし、今日診てもらいたい。」というご連絡がありました。


病院は午前中のみでしたが、私も拝見できる時間があったので今すぐ来てください。


とお伝えしたことがありました。


お母さんは駆け込みで来院され恐縮されていましたが、私の内心は「早く来てくれて良かったぁ。私もやりやすいし、ありがたい。」と思っていました。


長引くほど、こじれる場合があったり、経過が長くなるので、お母さんが結局つらくなるということがあります。


それは、私も胸が痛いですし、手技をするのも大変になります。


お受けできない時は、その旨お伝えして、他クリニックの受診をすすめたり、対処法をお伝えしたりしています。


どうぞ一人で抱えず、近隣母乳外来、病院、クリニック、助産院へご連絡ください。


ちなみに、土曜日に駆け込まれたお母さんは、乳房マッサージと搾乳で溜まった母乳を取り除き、しこりはまだ残りましたが、


炎症部分の乳管から母乳がじわじわと出ていること、しこりの痛みが軽くなったことを確認し、ご自分で授乳ができそうなレベルの痛みになり、


お薬処方は必要なく帰宅されました。 良かったです^^。私もホッとして仕事を終えました。


常々思いますが、ご自分が信頼できるところを見つけておかれるのは、備えとしても有効なのではないかなと思います。


長くなりましたm(_ _)m ではでは。


2022年2月1日火曜日

乳腺炎になったらどこにいく?

 乳腺炎の時はどこで診察してもらうの?


よく頂くご質問で、どこにかかったらいいのか分からなかったというお話を聞くことがあります。


乳腺炎になると医師の診察・処方ということで、お薬を出してもらうことがあります。


その時に、母乳外来なのか、乳腺外科なのか、もしくは産科クリニックなのか。。。と

迷われるということがあります。


迷った末、母乳外来にたどり着くということがあります。


基本的に乳腺炎は、溜まった母乳を取り除いていくことで治っていきます。


その方法は赤ちゃんに飲んでもらう、固くなって飲めない場合は、搾乳をして取り除いていきます。


それは、基本的に助産師が行います。医師が母乳マッサージを行うということではないので、


乳腺外科に受診されても、母乳外来へと促されることが多いです。


では、お薬はどこでもらうのか、というと、母乳外来で担当した助産師から医師に報告し、処方に至ることがほとんどではないかと思います。


薬だけほしい場合は、近隣の内科や産婦人科などを受診してもらうことで出してもらえると思いますが、


母乳マッサージは行わない場合が多いです。


もし受診されたクリニックにマッサージのできる方がいて、お時間があるとそれも可能だと思います。


受診される近隣のクリニックに問い合わせて聞いてみるのが一番です。



熱がある状態で何日も耐えるということは、お勧めできないです。


それは、飲ませていたらよくなるとは限らないからです。


もしも全く飲めていないまま、日数が経過し、たまった母乳が膿になっていくと、それを放っておくのはとても危ないです。


「痛くなってからどのくらい経っていますか?」というのは、必ず聞かれることだと思います。


症状が出て早ければ、治りもいいし、遅くなるほど悪化している可能性も考えていくからです。


どのタイミングで受診するのか。次回書いていきます。


ではでは。


2022年1月30日日曜日

断乳・卒乳時の乳腺炎


「断乳は48時間おいて搾るとか、やめて3日後に絞るというような記事が書いてありました。」

お母さん方がお話されるのをよく聞きます。



それは、一概にそうではないお話ですし、自分でやるとしたらとても難しいのではないでしょうか。

乳腺炎とは、母乳を搾らずに溜めておくことでなるものです。そうなると、断乳の時に

そのくらい溜めておくのは、一歩間違えたら乳腺炎になる危険があるということです。



ご自分で断乳処理をされる場合は、一気にやめるというよりも、徐々にペースダウンさせていく方が向いているのではないかと思います。


しっかりと助産師にケアをしてもらい、最後までしっかり搾りきるという計画をされている方は、事前にご相談されるのがいいかと思います。


なぜなら、「もうほとんど飲んでないんです。」とお話されるお母さんでも、

いざやめてみると、こんなに飲んでるんですね。

と驚かれることも多々あります。


そして、ネットに3日溜めるように書いてあって搾乳しないようにしてました。とお見えになると、

けっこう黄色い乳汁が出てきて、かなり痛かっただろうなぁと思うような状況の時もあります。


なかなかネット情報と、ご本人を照らし合わせることって、難しいですよね。


と言いつつ、私も何かの参考になればと思って書いていますが。。。^^;


ですので、自宅で自分なりにやめていく方は、3日溜めるという方法はよくご検討下さい。


余談ですが、おっぱい終わった時に、痛かったんですが、そのまま様子みていましたという方で、

乳腺炎になった方も実際にいます。それが悪化すると、もう授乳が終わってしまっているので、

なかなか治りが良くないという事もありました。 



卒乳・断乳は人の数だけエピソードがあります。

ご自身とお子さんのペース、やり方を一緒に見つけて応援したいと思います。




2022年1月20日木曜日

乳腺炎を繰り返さないためには(2)

 乳腺炎を繰り返さないためには(2)


みなさま こんにちは


先日乳腺炎についてお話しましたが、

急遽当日にご連絡があって、来院される方で一番多いのは乳腺炎です。


それも乳腺炎になる時期は色々で、授乳をしている限り、母乳が出ている限りは乳腺炎になる可能性はゼロではありません。


産後直後、もしくは入院中に熱が出たり胸が痛くなったりするのは、

効果的に母乳が排出されていない・というのが大きな理由です。


それは、赤ちゃんが直接吸っているのに、母乳がちゃんと出てこないために溜まっているということもあるでしょうし、

赤ちゃんは母乳を飲めているんだけど、それ以上に母乳がつくられて溜まっているという事もあります。


それは、よくよくと赤ちゃんが飲んでいる様子や、授乳前後の胸の様子。搾乳によって出てくる分泌の量など


色々なことから考えていく必要があります。



2,3ヶ月頃乳腺炎になる理由で多いのは、赤ちゃんが良く寝るようになったので夜間授乳の間隔があいてきて、

母乳が溜まってしまうという事です。



赤ちゃんは寝る体力がついてくると、間隔があいてきます。

そこをご自分の母乳分泌をみながら、どう調整していくと良いかが大事になってきます。


例えば昼間も同じように間隔があいているのか(ミルクの使用など)、昼間は頻繁に授乳するけれど

夜間はぐっすりで朝まで寝てしまうのか、など見ていくことは大事です。


また、6ヶ月を過ぎて、補完食(離乳食)がスタートした後も同じ状況に気を付ける必要があります。


食事をしっかり食べるようになると、母乳を飲む回数や量が変化することで溜まってくるということもあります。

また、乳首を引っ張って飲んだり、痛めたりすることで傷ができることも乳腺炎の原因となります。


卒乳の頃になると、ご自分で授乳回数を下げていく時にトラブルになったり、卒乳した後、母乳が残っているものが

乳腺炎を引き起こすこともあります。



ですので、簡単に言うと、「川が流れるように母乳が滞らず、流れていること」がとても重要です。


そして、生活リズムを把握するには、授乳ノートやアプリでのちょっとした記録があると分かりやすいのでお勧めです。


毎日のことなので、忘れてしまうということと、他の方に見てどこのバランスが難しいのか、ミルクをどのくらい

調整するとちょうど良いのかなど、相談する時に客観的でわかりやすいということがあるからです。


無理してまで記録する必要はないと思いますが、何時くらいに授乳してますか? 

夜間はどうされてますか?と言った推移が分かると、とても相談しやすいと思います。



以上、

乳腺炎のお話の続きでした。


ではでは。


2022年1月16日日曜日

早い時期に楽な抱き方を習得することの大切さ

 赤ちゃんに母乳をあげるということを上手に継続するために、とっても重要な要素の一つとして、


抱き方、と含ませ方 があります。


赤ちゃんを上手に抱いて、お乳を含ませるという単純な行為に思えるのですが、

このコツをしっかり習得しているのといないとでは、その後が大きく変わるんだなということを

日々身に染みて感じています。


そもそも、なんでそんなに大事かというと、

抱き方がうまくいかないと、ママたちの体に無理な力がかかって、肩こり、頭痛や腰痛など身体的なトラブルが

出てきます。

授乳というのは、下を向いて赤ちゃんにあげることが多いので、首が疲れます。猫背で丸まった状態で継続すると

数日で背中がバキバキになるのは当然ですよね。


また、左右のお乳の大きさも、乳首の形も人によって違います。

そして、ママたちも右利き左利きというように、違いがありますよね。


ですので、やりやすい方、やりにくい方があって当たり前なんです。だから、生まれてすぐに

上手に抱っこができないというお悩みや、うまく吸わせられないというようなことは、本当にその通りだと思います。


人に器用・不器用があるのはおかしなことでもありませんし、母親なのに・・・と思っている支援者はいません。


ですので、お気軽にご相談下さいね。 第1子でできても、第2子の時に難しかったというのも普通です。

だって、赤ちゃんが違うんですから^^。 口のサイズ、生まれたときの体重、やる気、気質、すべて違うと思って下さい。



そして、どうして早い時期に習得するといいのかというと、

赤ちゃんも日にちが経つほど自我がしっかりしてきます。そうすると、自分のやりたい飲み方も出てきて、

意思表示をするようになります。その時に修正しようと思ってもなかなか難しいことがあるからです。


そして、白斑や乳頭痛といったトラブルも抱き方含ませ方と関係していることが多いからです。


楽にちゃんと抱くということは、その後の授乳ライフもよりよくなるのではないかと思います。


そんな理由から早く大事なコツを知っておくというのは、とても大切だなと感じています。


ではでは。


2022年1月12日水曜日

乳腺炎を繰り返さないためには?

みなさん こんばんは


今回は乳腺炎についてお話したいと思います。


乳腺炎とは母乳がお胸に溜まることにより炎症が起こって、インフルエンザの時のような寒気や関節痛、悪寒が起きたりするものです。


普通の風邪と違うのは、それに伴い、胸の一部分が痛くなったり赤くなったりする症状を伴うことです。


ちなみに喉の痛みとかはないようです。


その産後のママさんたちが二度とやりたくないという乳腺炎ですが、繰り返すこともあり、苦労することがあります。


その一番の原因は何だと思いますか?


それは「疲労」です。


ママさんたちは、「甘いケーキが原因でしょうか。」とか、「昨日の焼肉でしょうか。」とか、色々と言われますが、


食事でどうにかなる話なら、とっても簡単な話です。それを食べなきゃいいだけですから^^。


 一番は、ママが疲れてしまうことで免疫が弱くなることではないかと思います。


なので、引っ越しとか、実家へ挨拶とか、ご両親の訪問とか・・


そういうイベント的なことが重なると、どうしても気疲れや、いつものペースと違ってしまいますよね。


そんな時は要注意です。


この仕事をしていると、「来客があった時には、なんか調子悪くなります。」 とか、


七五三の時、お宮参りの時、次の日胸が痛くなりました。という話もよく伺います。


そんな繊細な反応をしない方ももちろんいらっしゃいますが、お胸に反応が出る場合もあるようです。

これは全員がそうなりますよというお話ではないので、うのみにせず、無駄に怖がらず、そんなこともあるのかという感じで読んでくださいね。


なるべく予定を詰め込みすぎないことができるといいのですが・・・。


しかし、現実はそうはいかないのも存じています(・・;)


社会資源や周りの方の支援を使いつつ、お母さんが元気でいられる社会だといいなぁと望んでいます。



ではでは。


2022年1月7日金曜日

母乳が出ているのに赤ちゃんが飲まないのはなんで?

 母乳はミルクと違って赤ちゃんが飲んでいる量が分かりにくいのが難しいですね。


最近よくご相談を受けるのは、母乳は搾ると良く出るのに、赤ちゃんが飲まないというご相談です。


「生後1ヶ月頃まではよく湧いていたのに、口に含ませると、もしくは抱いて胸に近づけると泣いて仰け反ります」

と仰る方にお会いすることがあります。


それは、赤ちゃんがむせていたり、飲みにくそうにしている様子が見られる時に多いのですが、

母乳は飲みたいんだけど、よく出る母乳がむせるほど苦しいので、直接母乳を飲むのを嫌がるという理由があるようです。



母乳が出にくいために、嫌がってミルクを欲しがるという事はよくありますが、出過ぎる場合も飲まなくなることがあるんですね。


ですので、授乳のときは、よく赤ちゃんの様子をみながら、喉がゴクゴクなっている様子や、寝ながらむせ返っていないかとか、


満足そうな様子なのか、おしゃぶりのように飲んでるように見えて飲めていないのか、


その辺りを見ていく必要があります。


また、出すぎの母乳は、少しペースダウンをして、整えていくと飲みやすくなります。

適切に早めにご自分の状態を把握されておくと良いですね^^


母乳の方はそこそこセーブをしながらやっていけるのですが、赤ちゃんの機嫌はなかなかコントロールはできないものですよね。

その時々で授乳のやり方や抱き方などを教えてもらうというのは、その後のことに関してもかなり有益だと感じています。

授乳枕を使ったやり方のみでされている方は、授乳枕のないやり方もできるともっと楽になることがありますが、それも個人差がありますので、ご相談下さいね。


うまく付き合っていけるように、その方それぞれの状態に合わせたお話をさせて頂きたいと改めて感じるこの頃です。


ではでは。


2022年1月6日木曜日

本年もよろしくお願いいたします


さて、今回は、母乳相談を受けていたお母さんから頂いた嬉しかった言葉を書いてみたいと思います。



3人目をご出産されたお母さんが、産後直後に「毎日とっても忙しく、母乳で苦労するのなら、やめてしまった方がいいのではないか。」


というご相談で見えました。


お伺いすると、上のお子さんも授乳でご苦労されたとのこと。


そこには、子育てに不安な気持ちがあること、そして、母乳で苦労するのは嫌だという事を感じました。


上のお子さんのお世話もありながら、小さな赤ちゃんを育てていけるのだろうかその体力気力があるのだろうか

という不安は、どなたもお持ちな気持ちなので、よくお伺いしています。


お母さんの母乳は分泌が見られていましたが、最初、母乳の立ち上がりによくありがちな、


赤ちゃんがまだしっかりと飲めないということが大変なご様子でした。


そして、同時に3人目だから、母乳育児を楽しみたいというお気持ちもあるということを感じ、私はこう提案しました。


「生活が回らないほど頑張らなくてよいし、ミルクを上手に使って息抜きしながらやることもできます。


よほど大変なら、途中で完全ミルクに切り替えていくという選択もあるので、最初はできる範囲でやっていくのはどうでしょうか。」


お母さんはお話を聞いて、「いつやめてもいいなら、やってみようかな。」と言われたので、


母乳を無理なく続けていけるように、この方にあった授乳リズムをつけていくお話をしました。




その1年後、そのお母さんにお会いした時、「今日は母乳育児を続けられたお礼を言いたくて。」と笑顔で言われました。


「トラブルもなく、最後まで母乳とミルクを両方使いながら、とても楽しむことができました^^」


というお話を聞いて、私もとてもうれしかったです。



私はトライしてみましょうと提案と、いつでも来てもらって大丈夫ですというお話をしただけで、


3人目という経験値があるからできたという事が、大きな理由だったと思います。



それでも、感謝を伝えてに来て下さったお母さんに、私まで心温めて頂き、とても幸せな気分でした。


4月からお仕事復帰、これからも大変なことがあると思いますが、この1年で経験されたことを自信にして、


お子さんたちと生活を送られることを私も願っています^^




今年もお母さん方に寄り添っていきたいと決意し、スタートしたところです。


どうぞよろしくお願い致します。