サブタイトル

あかちゃんとお母さんのための桶谷式母乳育児相談

診療説明


ご出産おめでとうございます!

入院中、退院後の乳房マッサージや授乳指導。
また、
  ・あかちゃんの体重増加やミルク量
  ・直接授乳ができない
  ・乳房が腫れて痛い
  ・断乳

等、授乳期に関するご相談を承っております。

早めに対応させて頂くことで、改善の一助となればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。






2019年7月27日土曜日

早く生まれた赤ちゃんの母乳

みなさま こんにちは

時折、予定日よりもずっと早く生まれた赤ちゃんとお母さんのサポートをさせて頂く機会があります。

早産で小さく生まれた赤ちゃんの場合、赤ちゃんは入院したままで、お母さんだけ先に退院することになるのですが、その場合、お母さんは3時間毎に搾乳した母乳をパックに詰めて冷凍し、その冷凍母乳を赤ちゃんのもとへ届けます。

その場にいない赤ちゃんの為に搾乳を繰り返すのは、お母さん達にとって、とても大変な作業です。

吸ってもらえる事がとても幸せなことに思えたり、逆にそれができないことをみじめに思ったりもしますが、それほどの想いをこめて搾乳した母乳は、強力に赤ちゃんを守ってくれます。

早産だったお母さんの母乳は、10ヶ月で出産したお母さんの母乳と比べて、成分が違うことがわかっています。

早産だったお母さんの母乳には、免疫系の成分や脳の成長を促す成分が、10ヶ月で出産したお母さんの母乳より、多く含まれているそうです。

つまり、早産によって小さく生まれた赤ちゃんがかかりやすい色々な病気から赤ちゃんを守り、健やかに成長が追いついていくのを助けてくれるのです。

特に腸管が未熟なために機能しなくなっていく致命的な病気に対しては、母乳が一番効果があることが分かっています。

早産の赤ちゃんにとってお母さんの母乳は、一生に関わる最高の贈り物なのです。

それがたとえ少量であっても、赤ちゃんはちゃんと全身で受け取っています。

我が子を抱っこして飲んでもらうまでの、その大変な努力を、助産師として最大限の敬意を込めて応援したいと思います。

2019年6月15日土曜日

母乳ってどうやって出るようになるの?

今回は、母乳がどのように出るようになるかについてお話したいと思います。

「産んだら自然に出るものだと思っていました。」というお声や、
「出るようになるまでにこんなに苦労するなんて。。。」というお話もよく聞きます。

出産前はとくに、「まずは無事に出産すること」 が大切な時期ですから、
「産んだ後のことは産んでから・・・」という方も多いのではないかと思います。
そのような時期では、聞いていてもスルーしてしまうことも多いかもしれません。

ですが、母乳のメカニズムを知ることは、お母さんたちの母乳育児の助けになりますので、
是非この機会に少しでも知って頂けたら嬉しいです。

では、母乳とはいったいどうやって出るようになるものでしょうか。
今回は、そのしくみを簡単に書いてみたいと思います。

母乳分泌をはじめ、妊娠中にお胸が大きくなったり、張ってきたり等、
妊娠出産を通してお母さんにおこる変化には、様々なホルモンが関わっています。
その中でも、一番母乳分泌と関係が深いホルモンは「プロラクチン」です。

「プロラクチン」はお母さんの脳から分泌され、母乳を作る指令を出すホルモンです。
特に産後すぐの乳汁分泌が開始される時に必須のホルモンとされています。

「プロラクチン」の分泌は、妊娠中から徐々に始まって、お産の時がピークになり、
もしも出産後に授乳をしなかった場合、1週間で妊娠前と同じレベルに下がると言われています。
ですが、出産後に赤ちゃんがしっかりと授乳をすることによって分泌が維持されます。

しかし、授乳と授乳の間隔が長くなる等、お胸に刺激が入る回数が少なくなると、
「プロラクチン」の分泌は低下してしまいます。
授乳回数が少ないと乳汁の分泌が低下するのはこのためです。

さらに、「赤ちゃんがしっかり刺激をしてくれる」ということが重要です。
お胸が張ってくるときに、赤ちゃんが吸いやすいように柔らかくすることで循環が改善され、母乳が流れていくように支援致します。
また、刺激不足なために張ってこない場合も、搾乳、マッサージを組み合わせプロラクチンを刺激するお手伝いをし、授乳の確立を促していくことが、産後すぐのサポートです。

その後、泣いたら授乳していくという、赤ちゃん主導の授乳から、母乳分泌が確立してくると、ママと赤ちゃんの二人三脚で授乳が進むスタイルに整ってきます。
産後すぐの時期がとても大事なのは、ホルモンのしくみが一つの要因です。
とは言え、一番大変な時期であることも間違いないですよね。

昔から100日が目安というのは、色んな意味でその通りだなと思います。
そして、なんとなくの授乳リズムを整えていくことが、ちょっとしたコツかなと私は感じています。
自力で自転車をこぐことも達成感ですが、少し背中を押してもらうとぐっと進んだり、ご自分のペースをつかめることもあるかと思います。
もしも一人で悩まれている方がいらしたら、遠慮なくご相談下さい。

2019年4月4日木曜日

4月~スケジュールについて

断乳後のケアも落ち着き、仕事復帰、入園に向けて準備の季節になりました。

断乳はお子さんにとっても、人生の節目だなぁと実感致します。

断乳に合わせて、授乳回数を減らしたり、夜間断乳をする方もいますが、お困りのことなど、断乳前にご相談頂くと、色々とお話できることもあると思いますので、ご連絡下さい。



現在のスケジュールについて

アルテミスウィメンズホスピタルでの桶谷式母乳外来は

月・火・木・土の午前中を中心に入らせてもらっています。

水曜日は三茶助産院に勤めております。


訪問ご依頼の方で、当日すぐにお伺いできない時もあり、ご迷惑をお掛け致しますが、
留守電に伝言を残して頂けたら、折り返しご連絡致します。

どうぞよろしくお願い致します。


2018年11月23日金曜日

年末年始休業のお知らせ

今年もあと1ヶ月となりました。
訪問でお世話になった方々、今年もありがとうございました。

今年は色々な場所で母乳支援に携わるご縁を頂きまして、本当に貴重な一年でした。
まず一つは、東京都東久留米市にある、「アルテミスウィメンズホスピタル」です。
昨年度(2017年)の分娩件数1600件を超える大きな病院で、病院の母乳外来に入らせて頂きました。産褥早期、入院中からマッサージを受けて頂けるチャンスがあり、確立するまでにかかる時間がやはり早いなぁと実感しています。
もう一つは三軒茶屋にある「三茶助産院」です。そこで火曜日を担当させて頂くことになりました。
三茶助産院の武市先生は、桶谷の研修センターが大阪から東京に異動して以来、ずっと教務で勤務された先生で、多くの症例を診てこられ、母乳に関する見識の深さと経験を積まれています。信頼に値する先生で、近隣だけでなく、遠方からもお母さまがお見えになっています。どうぞよろしくお願い致します。



その流れで引き続き、来年も母乳外来と助産院でのお仕事、そして訪問を継続していくことになりそうです。

<来年の予定>
月曜・木曜 アルテミスウィメンズホスピタル母乳外来
火曜日   三茶助産院
その他訪問に回っています。ご希望の方は、ご一報下さいませ。
また、曜日、時間に変化がある場合は、ご報告させて頂きます。

最後に年末年始と1月の休業日についてお知らせです。

年末年始は12月30日~1月4日まで休業となります。
また、1月11日~16日まで休業となりますので、ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。



2018年5月30日水曜日

臨時休業のお知らせ


今回は、お知らせです。
来週、6月6日、7日と、全国桶谷式母乳育児推進協会の会合に参加するため、
お休みを頂きます。

その影響で、来週は訪問のご予約も取りにくくなっており、初診は13日㈬以降のご予約になります。
ご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほど、よろしくお願い致します。

2017年12月31日日曜日

産褥早期の「欲しがるだけ飲ませましょう」に一言

前回から引き続き、産後のお話を書かせて頂きます。

赤ちゃんが生まれてすぐから、
「赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませて下さいね」 
という言葉をよく言われるように思います。
本当にそうでしょうか? 
産褥早期では特に注意してほしい言葉です。
乳腺機能というのは、人それぞれ違うものです。
特にお母さんと赤ちゃんの組み合わせによって、全く母乳が出る経過は変わってきます。

母乳育児においては、生まれてすぐから吸わせましょう。ということが奨励されています。しかし、赤ちゃんが小さくお母さんのお胸に吸い付くことが困難だったり、吸えても深く含めない場合は、有効な刺激にならず、分泌量が上がらないということもあります。

パンパンに張りすぎてむくんでしまった場合も、
「とにかく吸わせて下さい」と言われることも珍しくありません。
しかし、張りすぎてむくんだお胸で吸わせても、なかなか母乳が出てこず、
刺激だけがお胸に与えられてしまいます。
結果、さらにお胸がむくんでしまうことになり、全く母乳が出ないという状況にも発展します。そのまま母乳量が減少したり、または乳腺炎に至るといった方を拝見することがありました。

そこで、搾乳がとても大切になってきます。
少し圧が抜けるだけも、お母さんが楽になりますし、赤ちゃんも吸いやすくなります。
何らかの事情で赤ちゃんと離れ離れになってしまうような場合も、お母さん方は本当に頑張って搾乳を続けてらっしゃることもありますね。

また、赤ちゃんが上手に吸えず、吸ってるようで寝ていたり、
うまく赤ちゃんのお口に入れてあげられない場合なども、搾乳による刺激が必要です。
お胸が張っていなくても、搾乳による刺激で赤ちゃんが吸うような刺激をお胸に与えると、母乳が必要なんだね? とお母さんの脳が刺激をキャッチして、母乳が出るようになるのです。

入院中、赤ちゃんの抱き方、お口に入れる含ませ方を教えて頂いていると思いますが、
それに加えて、搾乳の仕方も教えてもらえると良いですね。
搾乳を自分で出来るようになると、その後のセルフケアがとってもやりやすく、簡単になります。

本来搾乳というのは、痛みを伴うものではなく、できるだけ優しく効果的に行うものです。
特にパンパンにはったお胸は、皮膚が傷つきやすい状態になっています。
できるだけ乳頭に傷をつけないように搾乳をしていくことが大切です。

私は訪問という仕事がら、産褥早期にお電話頂き、お伺いすることが多いのですが、
もっと早くに知りたかった~!
というお声を頂くことがとても多いです。
そんな経験もあって、来年からは妊娠中の母乳相談もお受けしようと考えています。
赤ちゃんの抱き方、母乳の含ませ方、
どうやったら母乳が出るようになるのかという仕組みをお話いたします。
もちろん、搾乳の仕方もお教え致します。
ご希望の方はどうぞお電話でご予約下さい。

来年は1月5日より出張致しますが、お電話の受付はしております。
今年も一年間、たくさんの出逢いをありがとうございました。
みなさまのおかげで充実した時間を過ごさせて頂きました。
感謝申し上げます。

2017年8月15日火曜日

産後直後の母乳分泌


皆さま この夏は雨が続いていますね。
体調も崩しやすい時ですので、お互いさま体調管理に気を付けていきましょう。


さて、今回は入院中のお話、赤ちゃんが生まれてからの1週間について
書いてみたいと思います。



待望の赤ちゃんが生まれた後、幸せな瞬間がやってきますね。
そして、頑張った疲労感や達成感、色々な感情で満たされている時、お母さんと赤ちゃんを繋いていた胎盤が身体の外に出てきます。


その胎盤こそ、母乳の分泌を抑えていたものなのです。


実は、母乳を作るホルモンは、出産が終わるとゆっくりと下がっていきますが、授乳で赤ちゃんが吸ってくれる刺激により、一時的に上昇するのです。


つまり、出産後すぐから赤ちゃんが吸ってくれることが、母乳を出すホルモンを保つ秘訣です。
その刺激が、適切な方法で確実に行われることで、母乳は出る仕組みになっているのです。


赤ちゃんが母乳を吸う刺激がないと、産んでからたったの1週間で妊娠前のホルモン値まで下がってしまうそうです。
なのでもし、何かの理由でお母さんの元から赤ちゃんが離れてしまった場合、お母さんは搾乳をする必要があります。
それも、1日1回ではなく、3時間毎、赤ちゃんが母乳を吸うペースで搾乳をすることがとても大切なのです。



「母乳がまだ出てないので出るようになったら吸わせます」という方もいますが、それは逆のことで、搾る刺激、吸ってもらう刺激があるから、母乳は分泌するようになるのです。


病院によっては夜間赤ちゃんを預かって下さる所もありますが、母乳で育てたいご希望がある方は、可能なかぎり病院スタッフさんに夜間も起こしてもらって授乳ができるといいですね。
そのためにも、入院中はできるだけお昼寝時間を取れるように、面会なども最低限にされることをお勧めします♪



次回は、「欲しがるだけ飲ませましょう」ってほんと?というお話をしたいと思います。